歯周病と糖尿病
こんにちは。院長、石田です。
5月も後半。
そろそろ梅雨入り支度を開始する
ご家庭も多いのではないでしょうか。
大雨や湿気の対策と同様、お口の健康も
トラブルを起こす前の
事前想定や予防が大切です。
ぜひ日頃から予防歯科を意識し、
虫歯や歯周病に悩まされない
口腔内環境を維持していきましょう。
さて本日は、歯周病と糖尿病の
意外な関係について解説します。
糖尿病の患者さんは歯周病も
併発している方がとても多いです。
実際に「第6番目の合併症」と言われています。
まず糖尿病になると免疫力の低下や
口腔の乾燥といった症状があらわれるため、
歯周病にかかりやすくなり、
口腔内炎症の悪化も加速します。
また歯周病菌からの炎症物質は
インスリンの働きを阻害するため、
血糖値が下がりにくくなり
糖尿病のさらなる悪化まで誘発するのです。
つまり糖尿病と歯周病は密接に関係しており、
片方が悪化すればもう片方も悪化する。
逆にどちらかを治療すれば、双方に
良い影響がある、とも言えるのです。
残念なことに、歯茎の治療も同時進行する
糖尿病患者さんは、それほど多くありません。
しかし歯周病の治療と定期管理は
糖尿病の改善に繋がります。
透析や足・手・指の壊死、
切断などを防ぐことにもなります。
国も糖尿病の患者さんに歯科受診を薦めているので、
同病気を治療中の方は、並行して
かかりつけ歯医者への受診もおすすめします。
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